インスタグラムを本格的に運用してみようかなと思った際に、「インスタの収益化はどうやるの?」「収益化にはなにか条件はある?」といった疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、インスタグラムで収益化をするために条件が必要なケースと必要のないケースがあります。インスタグラム収益化の仕組みや条件について詳しく解説するので、最後まで読み進めてください。
インスタグラムで収益化する条件
まずは、インスタグラムで収益化するために必要な条件について解説します。
収益化する条件がいらないケース
インスタグラムで写真や画像を販売する場合には、フォロワー数の条件などがありません。ストックフォトサイトやプリントオンデマンドサービスを利用することで、作品を商品化し、収益を得ることができます。この場合、インスタグラムは集客のツールとして利用します。
それ以外にも、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を使ってアフィリエイト案件に取り組み、収益化を目指す場合にも明確なフォロワー数の条件はありません。フォロワー数が3,000人必要なASPなどもありますが、審査不要で利用できるものもあるので、自分の状況に合ったASPを選びましょう。
公式の収益化には審査が必要
インスタグラムの「投げ銭」で収益化を目指す場合には、いくつかの条件があります。
収益化の条件
- アカウントタイプ:クリエイターアカウントまたはビジネスアカウントであること
- 年齢制限:18歳以上であること
- フォロワー数:最低5,000人以上のフォロワーを持っていること
- ポリシー遵守:インスタグラムのパートナー収益化ポリシーを含む各種要件を満たしていること
これらの条件を満たさない場合、投げ銭機能を通じての収益化はできません。フォロワー数が足りない場合には、まずはフォロワーを増やすことから始めましょう。
インスタグラムで収益化する4つの方法
インスタグラムで収益化をするには以下のような方法があります。
- 企業案件
- アフィリエイト
- 自社サービス
- インスタライブの投げ銭
それぞれについて解説します。
企業案件
企業案件は、企業が自社の商品やサービスのプロモーションをインフルエンサーや人気アカウントに依頼するものです。フォロワー数が一定以上になると、企業からの依頼が来るようになります。
企業案件は、自分の価値観や好みに合った商品やサービスを紹介できることが魅力です。自分のブランドイメージを損なわない案件のみを受けるようにすれば、フォロワーからも受け入れてもらいやすいでしょう。
なお、企業案件を受ける際は、法律やガイドラインを遵守することが欠かせません。広告であることを明示せずに投稿すると、ステルスマーケティングとみなされ、景品表示法違反となります。企業案件の投稿をする場合には「#PR」「#AD」「#広告」などの表記を徹底するようにしてください。
アフィリエイト
アフィリエイトは、成果報酬型の広告モデルです。企業の商品やサービスを紹介し、そのリンクを通じて購入が行われた際に報酬を得る仕組みです。インスタグラムでは、プロフィール等にリンクを設置し、投稿やストーリーを通じてフォロワーを誘導する戦略が効果的です。
アフィリエイトを始めるには、まずアフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)に登録する必要があります。ASPを通じて、自分のアカウントに適した商品や広告を見つけましょう。報酬は通常、コミッション率で計算されます。例えば、5%のコミッション率で1万円の商品が売れた場合、500円の収益となります。ただし、この率は企業やプログラムによって大きく異なるので確認が必要です。
アフィリエイトで成功するコツは、フォロワーの興味や需要に合った商品を選ぶことです。また、単なる宣伝ではなく、商品の正直な評価や使用感を共有することで、フォロワーの信頼を得ることができます。
自社サービス
自社の商品やサービスを持っている場合には、自社のサービスの宣伝をして収益化を目指すことができます。プロフィール画面に自社のECサイトのリンクを貼るなどして商品を紹介することで、フォロワーを自然にECサイトへ誘導できます。
フォロワーの誘導には、ハイライトやストーリーズの活用が有効です。例えば、商品カテゴリーごとにハイライトを作成し、最新の商品情報をストーリーズで発信するといった戦略がおすすめです。また、インスタグラムのショッピング機能を利用すれば、投稿から直接商品ページにリンクすることもできます。
自社サービスの販売では、商品の背景にあるストーリーや使用方法、お客様の声なども積極的に共有することが大切です。これにより、フォロワーとの信頼関係を築き、ブランド力を高めることができます。
インスタライブの投げ銭
インスタグラムのライブ配信機能には、視聴者が配信者に「バッジ」という形で投げ銭ができる仕組みがあります。バッジは120円、250円、610円の3種類があり、視聴者はライブ中にこれらを購入して配信者を応援することができます。
投げ銭を受け取った際は、リアルタイムで感謝の言葉を伝えるなど、視聴者とコミュニケーションをとりましょう。これにより、ファンとの絆が深まり、継続的に投げ銭をしてもらうことができます。
インスタグラムで収益化する際のコツ
インスタグラムで収益化する際のコツは以下の通りです。
- ジャンルの選択
- ユーザーとの関わり
- タグの有効活用
- 他のプラットフォームも使う
それぞれについて解説します。
ジャンルの選択
まずは自分の得意分野や好きなものをテーマに絞りましょう。テーマを大きくしすぎると、既存の人気のあるアカウントに負けてしまうので、できるだけニッチなジャンルを選ぶことをおすすめします。
例えば、料理が好きなら単なる料理ではなく、ヴィーガン向けの簡単レシピや、特定地域の伝統料理に特化するなど、明確な方向性を持つと差別化しやすくなります。
ユーザーとの関わり
インスタグラムは単なる情報発信ツールではありません。収益化を目指す場合には、他のユーザーとの交流も重要です。他のアカウントの投稿にいいねやコメントをしたり、関連コンテンツをシェアしたりすることで、自身の存在をアピールできます。
また、フォロワーからのコメントやメッセージには必ず応答し、双方向のコミュニケーションを心がけましょう。このようなコミュニケーションは、エンゲージメント率の向上に直結します。
タグの有効活用
ハッシュタグやロケーションタグを使うこともおすすめです。
自分が投稿する内容に関連するハッシュタグを調査し、そのジャンルに興味のあるユーザーに見つけてもらう努力をしましょう。
ファッションやコスメなどの投稿する場合には、関連ブランドをタグ付けするのもおすすめです。定期的に投稿してブランド担当者の目に留まれば、コラボレーションの依頼が来るかもしれません。
他のプラットフォームも使う
インスタグラムで収益化を目指す場合には、インスタグラムだけでなく、YouTubeやTikTokなど他のプラットフォームも活用しましょう。各プラットフォームの特性を理解し、それぞれに適したコンテンツを展開することで、より幅広い層にリーチできます。
インスタグラムでビジュアルを中心に伝え、YouTubeで詳細な解説動画を提供するなど、プラットフォーム間で相乗効果を生み出すこともできます。
また、ブログなどのオウンドメディアを作成し、クロスプロモーションを行うことで、より多くのユーザーにリーチできます。Patreonのような収益化プラットフォームの活用を検討するのもおすすめです。
インスタグラムで収益化する際の注意点
インスタグラムで収益化する際の注意点は以下の通りです。
- プラットフォーム依存のリスク
- 広告投稿をやりすぎない
- 費用がかかる場合もある
それぞれについて解説します。
プラットフォーム依存のリスク
インスタグラマーを目指す場合には、インスタグラムに依存して活動することになります。そのため、インスタグラムの方針変更やアルゴリズムの更新によって、突然リーチが減少する可能性があります。
突然の方針変更が発生しても狼狽えないように、他のSNSプラットフォームやWebサイトなど、複数の収益化構造を作り、リスクを分散させることが大切です。
広告投稿をやりすぎない
収益化に熱中するあまり、広告投稿や販売促進をやりすぎてしまうといったことにも注意が必要です。あまりにも広告投稿をしてしまうと、フォロワーが減るリスクや炎上リスクが跳ね上がります。
企業案件で炎上してしまうと、報酬がなくなるだけでなく、損害賠償請求を受けるリスクもあります。商業的なコンテンツと価値提供のコンテンツのバランスを保った投稿を意識するようにしましょう。
費用がかかる場合もある
美容ジャンルやショッピング系のジャンルでインフルエンサーを目指す場合には、収益化ができていなくても出費が必要になります。
初期費用をあまりかけられない場合は、コスト管理の戦略として以下のことを意識しましょう。
- 収益化できなくても購入するものを紹介する
- 低価格商品(100円ショップアイテムなど)を活用する
- ブランドに製品提供の交渉をする
自分の興味のない分野で出費が嵩むとストレスも溜まってしまいます。できるだけストレスを溜めずにインスタグラム運用ができるように意識してみてくださいね。
まとめ
本記事では、インスタグラムの収益化について解説しました。
公式の投げ銭機能を利用するためには、年齢制限(18歳以上)やフォロワー数(5,000人以上)などの条件があります。この条件を満たしていない場合には、条件がない収益化に取り組むことを検討してみてください。
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