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確認日:2026年10月13日(Instagramの仕様や制度は、この日に公式の情報で確かめました)
Instagram(インスタ)を使った副業と一口にいっても、お金の流れ方はいくつかあります。だれが、だれに、何のお金を払うのかが分かると、守る決まりや気をつける点も見えてきます。
副業をしている人がどのくらいいるかは、国の調査で分かります。総務省の「令和4年就業構造基本調査」(令和4年10月1日現在)では、本業が農業・林業などではない人(非農林業従事者)のうち、副業がある人は305万人で、5年前より60万人増えていました。今の仕事を続けながらほかの仕事もしたいと思っている人(追加就業希望者)は493万人でした。
この記事では、消費者庁の報告書やInstagramの公式ヘルプなどをもとに、インスタで収入につながる4つの道を整理し、始める前に確かめる順番をまとめました。くわしい話は、このブログのほかの記事で説明します。
※この記事は、Instagramの公式ヘルプや国・公的機関の資料をもとにまとめたもので、収入を約束するものではありません。アプリの画面や決まりは変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。
3行でいうと
- インスタで収入につながる道は、紹介料(アフィリエイト)、企業からの依頼、Instagramの収益化機能、自分の商品やサービスを売る、の4つに分けられます。
- 道ごとに、お金を払う人と受け取る人、守る決まりがちがいます。
- 始める前に、会社の決まり、アカウント、広告の表示、税金の順に確かめておきましょう。
① お金が動く4つの道の全体図
インスタで収入につながる道を、「だれが・だれに・何のお金を払うか」で表にしました。それぞれの説明は、このあとの章と、表のいちばん右の記事にあります。
| 道 | お金を払う人 | 受け取る人 | 何のお金か | くわしい記事 |
|---|---|---|---|---|
| 紹介料(アフィリエイト) | 広告主(商品やサービスを売る事業者)。ASPを経由して払う | 紹介した人(アフィリエイター) | 紹介から購入などの成果が出たときの成功報酬 | ASPごとのSNSの決まり |
| 企業からの依頼(PR投稿) | ブランドやビジネスパートナー | 投稿したクリエイター(投稿する人) | 投稿への報酬(商品やサービスの無償提供も含む) | PR投稿の受け方 |
| Instagramの収益化機能 | 例:ギフトでは、スターを購入してギフトを贈る利用者 | 条件を満たしたクリエイター | 収益化の機能による収益 | 収入を得る方法の種類 |
| 自分の商品・サービスを売る | 買ってくれたお客さん | 売った自分 | 商品やサービスの代金 | 収入を得る方法の種類 |
収入を得る方法の種類と、それぞれの決まりは「インスタで収入を得る方法の種類|紹介料・企業の依頼・公式機能・自分の商品」でも整理しています。
② 紹介料(アフィリエイト)のしくみ
消費者庁の「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」(令和4年2月15日)は、アフィリエイトプログラムを、ウェブサイトなどの運営者がほかの事業者の商品・サービスの広告を載せ、それを見た人が広告主の商品を買ったり申し込んだりした場合などに、あらかじめ定められた条件に従って、広告主から成功報酬が支払われるもの、と説明しています。
あいだに入るのがASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)です。報告書によると、ASPは広告主とアフィリエイターとの提携を仲介し、成果報酬の支払いなどを支えます。広告主は、ASPが測った成果に応じて、ASPを経由してアフィリエイターに成功報酬を支払います。
報告書は、広告主やASPが、アフィリエイターの作る広告に禁止事項を設けていることも紹介しています。禁止事項に触れると、成果報酬が支払われないだけでなく、提携の契約が解除される場合もあると説明しています。報告書が挙げる禁止事項の例のうち、美容・エステの広告主が定める例には「インスタグラムなどのSNSで、金銭目的の過剰な勧誘行為」があります。ASPごとのSNSの決まりは「インスタでアフィリエイト|ASPごとのSNSの決まり(A8.net・もしも・Amazon・楽天)」で、楽天ROOMは「楽天ROOMとは|インスタとの違いと使い方」で説明します。
なお、Instagramのヘルプは、アフィリエイトリンクを含むコンテンツには「タイアップ投稿」ラベルを付ける必要があるとしています(この場合、ビジネスパートナーのタグ付けは必要ありません)。
③ 企業からの依頼(PR投稿)のしくみ
企業から直接、商品やサービスの紹介を頼まれる道もあります。Instagramのヘルプは、こうした投稿を「ブランドコンテンツ」と呼び、クリエイターがブランドやビジネスパートナー(スポンサーになるブランドや広告主など)から報酬を受け取るものと説明しています。報酬には、商品やサービスの無償提供も含まれます。
Metaのポリシーでは、クリエイターとビジネスパートナーとの間で何らかの価値の交換があった場合、ブランドコンテンツでビジネスパートナーをタグ付け(投稿に相手のアカウントを示すこと)することが、プロアカウント(クリエイターまたはビジネスのアカウント)か個人用アカウントかを問わず、すべての人に義務付けられています。「タイアップ投稿」ラベルの付け方と、依頼を受けるときに確かめることは「企業からの依頼(PR投稿)の受け方と「タイアップ投稿」の表示」で、広告だと分かるように表示する決まりは「ステマ規制とは|インスタのPR表記の書き方」で説明します。
④ Instagramの収益化機能と、自分の商品を売る場合
Instagramのヘルプは、「Instagramは、クリエイターやパブリッシャーがコンテンツから収益を得るための機能や製品を提供しています」としています。例えば「Instagramギフト」は、対象となるリール動画(リールは短尺動画をシェアできる機能)の上でスターを購入してバーチャルギフトを贈る機能で、条件を満たしたクリエイターはギフトから収益を得られる場合があります。確認日のヘルプの利用地域の一覧には、日本が入っています(同じページには「この機能は、お住まいの地域では利用できない可能性があります」との表示もあります)。収益を受け取れる「対象となるクリエイター」の条件は、ヘルプで確かめましょう。
ただし、収益化の機能を使うには「Instagramのパートナー収益化ポリシー」に従う必要があります。このポリシーは、機能を利用できる国に住んでいること、コミュニティ規定(投稿や行動についてのInstagramのルール)を守ること、十分なフォロワー数を維持していることなどを求めています。収益を増やす目的で、フォロワーや閲覧者、エンゲージメント(「いいね!」、フォロー、表示などの反応)を人為的に増やす行為も禁じています。
自分で作った物やサービスを、インスタを入り口にネットで売る道もあります。消費者庁の「特定商取引法ガイド」(特定商取引法は、通信販売などの取引のルールを定めた法律です)は、インターネット上のホームページなどの広告を見た消費者が、インターネットなどで申し込む取引を「通信販売」と説明しています。営利の意思を持って反復継続して取引を行えば、個人でも特定商取引法上の「販売業者」などになり、広告には販売価格、代金の支払時期・方法、事業者の氏名・住所・電話番号などを表示する決まりがあります(一定の条件で省略できる表示もあります)。
⑤ 始める前に確かめる順番
どの道を選ぶ場合も、先に確かめておきたいことがあります。次の順番で見ていきましょう。
- 勤め先の就業規則で、副業の決まり(届け出・許可)を確かめた
- 副業用のアカウントを作るか、今のアカウントを使うかを決めた
- プロアカウント(クリエイター・ビジネス)のしくみを知った
- 広告だと分かるように表示する決まり(PR表記)を知った
- 収入が出たときの税金の申告の決まりを知った
- お金の記録をつける準備をした
副業の勧誘や、副業の「指導」をうたう契約をめぐるトラブルについては、「怪しい副業の見分け方|国民生活センターの注意喚起から」と「副業スクール・コンサル契約の注意|クーリング・オフと特定商取引法」で説明します。
さいごに
インスタ副業のお金の流れは、紹介料(アフィリエイト)、企業からの依頼、Instagramの収益化機能、自分の商品やサービスを売る、の4つに分けると整理しやすくなります。だれが、だれに、何のお金を払うのかが分かれば、守る決まりも見えてきます。気になる道から、表のいちばん右の記事を読んでください。始める前には、会社の決まりと税金の話も確かめておきましょう。
確かめた公式の情報(2026年10月13日)
- 総務省統計局「令和4年就業構造基本調査 結果の概要」(PDF)
- 消費者庁「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」(令和4年2月15日、PDF)
- Instagramヘルプセンター「Instagramのブランドコンテンツについて」
- Instagramヘルプセンター「Instagramのコンテンツ収益化ポリシー」
- Instagramヘルプセンター「Instagramのパートナー収益化ポリシー」
- Instagramヘルプセンター「Instagramギフトについて」
- Instagramヘルプセンター「リール」
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「通信販売」
